「高校に入学して失敗した…」公立トップ校を退学した君へ➁ -若葉(鶴ヶ島・坂戸)で成績を爆裂アップさせる学習塾【龍桜義塾】
おはようございますっ!
若葉駅(鶴ヶ島市・坂戸市地区)周辺で
成績が爆裂アップする高校受験専門塾を開校予定の龍桜義塾です♪
なんで?
ボクは、彼が何を言っているのか理解できなかった。
あんなに「行きたい」と言っていたのに。
あんなに「頑張って」いたのに。
あんなに「努力」したのに。
あんなに「合格」して喜んだのに。
公立トップ校だぞ?
この地域ではブランド校だぞ?
何で?
なぜ?
頭のなかで駆け巡った言葉が
彼に伝わったのかもしれない。
Kは、少し困った顔をして
「いや、高校入ってから……勉強にぜんぜんついていけなくて、わけわかんなくて」
「周りは俺よりスゲー奴らばかりで、何か、どんどん世界が違うなーとか感じて来ちゃって」
「テストも全然ダメで……ほら、先生が前によくくれたプリントとかも無いじゃないですか。だから全然わからなくて」
「や、だからって……学校やめるのもったいな過ぎない? 一言、なんか……相談のったし……」
「いやぁ……気まずいっすよw」
「それに、それだけじゃなくて。俺、深夜によく勉強してたんですけど、それが身についちゃってて、学校の授業中にすげぇ眠くなるんですよね。で、ついていけなくなって。これ無理だなって。」
そのあと、ヤンチャ集団に「塾のせんせ」と紹介してくれたり
「いま塗装のバイトしてて、これ買ったんですよ!」と乗ってきたバイクを見せてくれたりしてくれたが、
ボクは、やり場のない感情を抱えていてうまく反応できなかった。
「じゃ、先生またね!」
それは、後悔なのか、徒労感なのか、虚無感なのか……よくわからなかった。
彼が、今の自分に満足していて……あんなに友達やカノジョと笑っているのであれば、それはそれで良いのかもしれない。
けれども、
彼の人生を大きく変えてしまった。
もっと違う未来もあったはずなのに。
それはボクのエゴなのか。
ボクに何ができた?
どうしてこうなった?
いったいボクの仕事はなんなのだ?
その時
Kくんの顔が、
高校時代のボクの顔とダブって見えた。
そうか。
ボクも……オレもそうだった。
塾の先生におんぶにだっこで依存し、
高校受験が終わってからは、開放感で遊びまくって、
高校の勉強に、4月からついていけなくなった。
絶望感を味わった。
勉強しても這い上がれない。
勉強の仕方もわからない。
けど、誰も助けてくれない。
塾へ行ってみても「そんなの自分で頑張ろうよ。高校生になったんだから。中3のときは頑張ってたじゃん」と言われてしまう。
今だからわかる。
高校受験の先生は、各高校の内容に対応できないのだ。
ボクは学校をやめる勇気のないまま、素行不良でいたけれども……。
Kは、もっと追い込まれていたのかもしれない……。
オレは、偉そうなこと言えない。
じゃあ、どうすればいいんだろう?
これから。
この疑問の答えが出るのに、
10年以上かかった。
(つづく)