悪口を言われる。
先日の休み時間中の雑談
「先生ぇ。私、クラス替えで仲いい子がみんな別のクラス行っちゃって……」
「ふんふん」
「いまクラスでボッチなんですよ」
「へぇー、しんどいよね、班とか」
「そうなんですよ! で、本当に仲良くない……ていうか、私のこと嫌いな子たちと強制的に班になったりして」
「wwww 敵グループに放り込まれてんだ」
「ぉなんですよぉ……まぁ、私は気にしてないんですけど、トイレとかで超悪口言ってるらしくて……なんか……」
「やったじゃん!」
「え?」
「人から嫌われるって、それだけ“面白い”ってことだから。“魅力”あるってことよ」
「みりょく?」
「うん。どんなジャンルでも、“人から嫌われないようにする”ことを軸にしてしてると、面白くなくなるんよ。どんなに面白いコンテンツでも、それを軸にした瞬間つまらなくなるの」
「コンテンツってなんですか?」
「コンテンツって情報の内容のこと。たとえば……テレビとかってさ、昔は火薬つかって芸人さんを吹っ飛ばしたり、危険なこととか、ちょっと色っぽい内容を放送しててメチャクチャ面白かったんだけど――今は、世論とかで規制が厳しくなっちゃって。似たような番組が多くない? ってか、つまらなくない? あんま見ないでしょ? テレビ」
「たしかに」
「だからみんなYOUTUBE見るのよ。で、アホなこととかぶっ飛んでる内容のYOUTUBERたちが嫌われたり、炎上したりする。それは魅力があって、面白いからなんだよね」
「あー」
「YOUTUBEでもさ、“人から嫌われない”……フツーの動画なんか見る? 見なくね? だったらテレビ見るやん。千鳥面白いし」
「笑」
「“人から嫌われないようにする”と、つまらない人間になるから。悪口言われてるならガッツポーズだよ! 自分“魅力”あるー☆彡って!」
「笑 ありがとうございます! そんな、気にしてはないんですけどね。……けど、集中していない時間とかって、あるじゃないですか。勉強の合間とか。なんか考えちゃうんですよね」
「めっちゃ気にしてるじゃん笑」
「いやいやいやいや(真っ赤)してないですよ!」
「悪口とか陰口を言う人って、ソレ口に出さないとやってられないくらい病んでるからね」
「そうなんですか!?」
「そ。で、病んでる人の言うこととか意見って、精度が落ちてるから。マジ参考にならない。だからそんな意見を気にして動くと詰むんよ」
「あぁ……」
「たとえば、すごく恐竜が苦手な人がさ、電車に『夏休み大恐竜展』とか『映画 ジュラシックワールド』の広告を見たときに、『こういう恐怖をあおるものを公共の場で掲示するのは倫理的にどうなんですか?! 泣き出す子どももいるはずじゃないですか! 死んだ生き物の骨を展示するなど死に対する冒とくですよ! 私は認められません! 不快です! 断固非難します!』とかわめき出したら――ヤバくない?こいつ、ってなるじゃん」
「笑」
「言ってやればいいんだよ――世界はおまえ中心にまわってねーから。おまえの言うとおりに動くわけねーから。って」
「なるほどぉ」
「だから〇〇はそのまんまでいいんよ」
「はい!☆彡」
胸をはって生きようぜ!